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ヒロタサトミの創作人形 

DAMDAM/人形を作って考えた今日このごろ

展示のお知らせ 「ヒロタサトミ 記録と記憶」

横浜人形の家さんにて展示をさせて頂く事になりました。

「ヒロタサトミ 記録と記憶」
  創作人形ができるまで

9/16(日)~11/19(日)
会場/横浜人形の家2階多目的室
観覧料/大人¥700・小中学生¥350
横浜人形の家official site→こちら

記録と記憶


今回の展示は、2021年にtwitterで公開していました製作記録を、作品とともにご覧いただく展示です。
製作記録では、張り子技法での製作を毎日呟いていました。
なぜ、張り子なんでしょうか。
創作人形には色々な技法がありますが、形作ることは案外難しいことではありません。結構誰でも出来ます。
それよりも難しいのは壊れないように丈夫に作る事、また如何に仕上げをするかということです。
こちらの方が遥かに難しく重要なんです。
例えばビスクに置き換える、樹脂に置き換える、など、それぞれ専門の知識が必要です。
しかし、ビスクは大きな作品には向いていませんし(抜くのも、焼くのも、立たせるのも、至難の業です)樹脂なら大きな作品ができますが、こちらも専門知識が無いと危険です。

私の師匠・四谷シモンは、マネキンの作り方から独自の「張り子技法」を作り上げました。
その技法なら、途中で直すことも出来ますし、やり直すことも出来ます。
修正できることで作品の完成度が高くなります。
大きさの割に軽いので関節に負荷が掛からず壊れにくい上、
バランスが取り易いので大きな作品を起立させる事が容易です。
また「張り子技法」自体が骨董やアンティークなどで価値が証明されているという事も重要です。
なのでアートギャラリーでの展示、またひいては美術館での展示が可能になった訳です。

ところがコロナ禍でエコール・ド・シモンが閉校になり(現在は新エコール・ド・シモンが開校しています)
その当時、独自の「張り子技法」を学べるところが無くなってしまいました。(今現在は新エコール・ド・シモンで学ぶ事ができます。新エコール・ド・シモンofficial site→こちら
同じ門下生で張り子技法でお人形を発表している人はおらず、
ということは、自分が張り子を止めてしまったら、この技法は途絶えちゃうの!?と焦った訳です。
もしこの技法が失われたら人形業界全体の損失じゃない?と思いました。

四谷シモンの「張り子技法」を残したい。それがお人形業界全体の為になるかと、
それには沢山の方に張り子技法を知ってもらう事が一番良い。
と張り子での人形製作過程を2021年8月からtwitterで公開し始めました。
ネットの海に流しておけば、いつか誰かに届くと思ったのです。
届いたら、張り子を始める人が出て来るかも知れませんものね。

そのTwitterでの製作過程が面白いと、横浜人形の家さんから、tweetを展示したいとお話を頂きました。
できるだけ多くの人に、張り子技法を知ってもらいたいと思っていた自分にとって、願ったり叶ったり、
というか奇跡のようなお話で、「これって、お人形の神様が呼んでくれたのかも!」と真面目に思ったんですね。
横浜人形の家は、お人形を作って来た先輩たちの想いと言うか魂が詰まった特別な場所です。
その場所で、私の試行錯誤の記録をご覧いただいて、
それが、お人形の未来に向けてお役に立てれば、本当に嬉しいのです。
そして、人形を愛する民族・日本人の心を、横浜人形の家所蔵のお人形達から感じていただけたら、
私たち日本人のルーツのような物が愛しく感じられるのでは無いでしょうか。
慣れない展示でどのようになるか分かりませんが、沢山の方にお運びいただけましたら嬉しいです。

展示ではDMの作品と過去作に加え、張り子で作った未塗装のサラちゃん、クロスボディのお人形(販売予定)、イヴォンヌちゃん、エーテル少女などの小作品(販売予定)他を展示いたします。

また今回、人形の写真で有名な写真家の田中流さんがフォトワークショップを開催して下さいます。
お人形の写真は作品を知って頂くのにとても重要です。
この機会をぜひご利用くださいませ。

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  お人形というものが、これからもずっと続いていきますように、祈りを込めて。
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